コロナの感染流行における生徒の勉強の取り組みを見てきて

全国一斉休校のニュースが流れて3週間が経ちました。政府は春休み以降の休校要請はしないとしております。

実際、家庭教師や塾講師、無料塾で、生徒とこの3週間接している中で感じたものを書いていきたいと思います。

 

 

【家庭教師・塾講師の生徒】

現在家庭教師は2人持っていて、1人は小学生、1人は中学生います。(ここでは小学生をA君、中学生をB君とします。)

 

私立の小学校はオンライン授業!!休校にも適応できて凄い

A君は私立小学校4年です。2月から中学受験塾に通い始めましたが、3月は学校の休校要請を受けて授業も中止になってしまい、自宅学習中心の生活を送ることになります。

 

私立小学校ということで、一人一人にタブレットが元々支給されていました。そのため、平日の午前中はオンラインの授業が行われました。先生が課題を送って、生徒がそれを解いて写メで送って採点する・・・という感じだったそうです。

公立の学校のほとんどがプリントで自宅学習を促す中で、このようなオンラインの取り組みを即座に行えるのは環境が元々整っているからこそです。今後の不測の事態にも対応するために公立もオンラインに徐々に慣れていったほうがいいのかもしれません。

 

それ以外の時間帯は、元々両親共働きで開業医の家庭なので、クリニックで過ごしていました。この辺り自営業ならではですよね。僕の父も自営業だったので、小学校の夏休みは父の仕事場で過ごしていました。たまに友達も一緒に来ていましたし、親の近くにいると子供も少しは勉強に取り組んでくれるので良いですね。

 

そういった環境で、適度に遊び適度に勉強していると、A君の集中力(勉強の耐性)が上がったと感じました。通常2時間の授業でいつも終盤では集中が切れてしまうのですが、その様子が微塵も見られなくなりました。普段から自分で勉強していることが大きいのかもしれません。休校期間とはいえ勉強に対する姿勢が良い方向に変化したのは、こういった手厚い環境の恩恵だと思います。

 

家庭教師の授業回数を増やしてモチベーション維持

B君は私立中学2年です。こちらはA君と異なりオンライン授業はなく、また塾も休みになってしまったので、自宅学習を余儀なくされます。

ここの家庭はお母さんが教育熱心なので、家庭教師の回数を増やして生徒の学習をフォローすることになりました。僕自身もモチベーションを保つために、宿題を多めに出して、先の予習をやらせています。B君は宿題を多めに出しても、お母さんが毎日しつこく勉強するよう注意するので、きちんとやってきます笑

そのため休校になってもさほど勉強時間も落ちず、また学校や塾の宿題も計画的に取り組んでいるため、自主的に勉強する習慣が少しずつ身についてきました。こちらも家庭環境が勉強に良い影響を与えていると感じます。

 

学校が休みになっても個別指導は通常通り。不安ならオンライン授業で対応

働いている個別指導塾は、学校が休校になっても通常通り実施しています。上記の家庭教師先と同様に、家庭からは「子供が勉強しないので授業を行って欲しい」という要望が多いです。実際に話を聞いてみても、「ゲームしている」「テレビみている」「動画みている」などなど。自主的に勉強を進める子供はほとんどいません。そのため、宿題を多めに出して、家で1日3時間はとりあえず勉強しようと話しています。

直接指導することもあれば、オンラインで指導することもありますが、そこは家庭ごとに異なりますが、体感として通常通り授業する場合が多いように感じます。

 

【無料塾の生徒】

高校生・浪人生向けに無料塾を運営しています。対象は制限していませんが、現在所属している生徒は全員有料の塾に通っていないです。毎週1回3時間の活動を行なっていますが、基本的に生徒の自主性に任せているため、生徒自身の判断で参加するかどうか決めてもらっています。

 

学校が休みでも通う生徒はやっぱり親の影響が強い

毎週来る生徒は、「親から行けと言われるから来ている」と言っております。実際に保護者と連絡を取ると、「うちでは勉強しないから・・・」と言われます。この辺りは有料塾の生徒と同じです。

ただ、有料塾・家庭教師先の生徒と決定的に違うな・・・と感じるのは、家での勉強時間が少ないことです。例えば平日昼間1人で過ごしていたりすると怠けてしまうんですよね。もちろん、学習会の時には勉強するのですが、家での取り組みには差を感じてしまいます。

本当は、この休校期間を利用して、自分の将来について考えてみたり、苦手分野の復習をしてほしいですし、映像授業や無料の教材を活用して欲しい!と強く思うのですが、まあ言ってもやらない生徒の方が…と思います。勉強するにも環境が本当に大切ですね。

 

感染流行を理由に休まれると本当に学習状況が全く分からない

もちろん休む生徒もいます。休む…ということは自分で勉強を進めて欲しいのですが、聞いている感じ、本当に勉強しているのか怪しいです。まあ、こういうのは本人の問題なので、僕がとやかく言うものでもないのですが、「勉強している」と言っても、相対的に見るとそうでもない・・・なんてザラです。1人で勉強することは、そういった周りのライバルが見えなくなるので、そこを認識しているのかな…、自分だけの戦いだと勘違いしていないかな…、と不安ですね。

いつまで休むかも本人判断にしているので、このような状況が続くと引きこもりみたいに「いつまでも休む」みたいな状態になりそうです。

オンライン導入は僕の体力が持たないので考えていません。こういった問題は例えば地域で無料塾運営しているなら、家庭訪問して状況確認できるのに!と思いますが、難しいですね。

 

【まとめ】勉強する環境を整えて生徒の自主性が育まれる

この3週間、改めて勉強する環境の大切さを痛感しました。たった3週間で、学力や勉強する姿勢に差がこうやって生じていき、塵も積もればば山となるのだなと・・・。

こういった環境の問題は、解決しようとする側にはどうしようもない問題だと個人的には感じます。環境は整えること(オンラインや無料塾の取り組み、塾や家庭教師等)よりも、結局生徒がアクセスするかどうかに依存します。つまりより身近な環境(家庭や学校、地域)の問題だと思います。

教育者としては、そういった現状を生徒に伝えることで、無料塾の生徒には意識改革を促すしかないようです。受験は環境を言い訳にはできないので。受験に限らず、伝えることで将来生徒が大人になって子供が出来た時、勉強する環境を子供に与えてあげられると良いなあと思いました。

無料塾初年度終わり【受験を終えて】

こんにちは。

 

本来は塾ブログの方に記事を更新しろと思うのですが、受験は本人の力で9割くらい決まると思っているので、「◯◯大合格!!」みたいなマウントを取るのは自分の趣旨に合わないということで、こちらで静かにブログ報告することとします。

 

 

受験報告

1人は、私立大(政治経済学部)進学

1人は、外国語の専門学校 進学

となりました。

 

実際に出会った時期も直前期で付け焼き刃の指導しかできませんでした。そういう中でも成長は感じられ、何とか手が届いて欲しいと思って送り出しました。

結果はどちらも第一志望には合格できず・・・。

 

数年前から首都圏の私立大学の定員を削減したこと、推薦入試拡大による一般入試合格者の減少により、日東駒専より下のレベルの大学の難易度が上がっています。

その上で近年の共通テスト問題などで浪人を避けたいと思う受験生が保険をたくさん受験するわけです。

国立受験はいわば一発勝負のところがあるので、ほとんど自分の学力のみの問題で完結します。受験料で心配することは殆どないです。

しかし、私大専願組は違います。たとえ早慶レベルの実力はあっても受かるとは限りませんので、MARCHを受けたり日東駒専を受けたりします。その中でいくつ受験できるかというのは家庭に依るところが出てくるわけです。

 

結局大学受験までに合格に必要な能力を身につけたかで、多少の才能はあれどそれなりに勉強しないと結果はつかないです。それが難しい大学になればなるほど必要な勉強時間は増えて前倒しになります。国立なら尚更です。

そういう現状をいち早く知って、自立して勉強しないと志望校の合格には及びません。そのためには結局中学生から勉強を見て、まずは偏差値の高い高校に入れることから始めないといけないのかなと考えるようになりました。

 

運営の反省

10月発足後ここまで5ヶ月

講師応募は15件程(うち実際に来たのは半分程、定着したのはさらに半分程)

生徒応募は13件(実際に指導に繋がったのが8件)

でした。

今まで別団体で運営していたこともあって、そこまで数字に対する目標はないのですが、振り返ってみると、

 

講師は

連絡しても返さない

一回しか来ない

 

生徒は

電話しても連絡つかない

 

がどちらか週に1度はありました。

地域で活動しないがゆえ、ネットのみの関係の脆さをこうした部分でひしひしと感じます。つながるのはかなり難しい。

 

その上で、生徒と繋がれたのは、大半が親御さんを通したことに依るところが大きかったです。子供が落ち込んでもとりあえず来させる、こちらも適宜報告するようにすることである程度の信頼関係を築けたように思います。

 

中学生の無料塾

ボランティアでたまに活動していた中学生の無料塾は、全員都立高校に合格しました。

 

中学生は98%は高校に行くので、とりあえずどっかの高校には行けるのが羨ましい。

もちろん都立に行けなかった生徒もいるのですが・・・。

 

高校生・浪人生はまず1年間続かず折れる人がいたり、受験してもほとんど合格は厳しいレベルであったり、生徒も指導者も大学受験の厳しい現実を毎年突き付けられます。

年齢が上がれば上がるほど、逆転するのが厳しい世界になっていくんだなと。

 

自分の受験も厳しいものだったのでそういった中でも頑張ってほしいと思うのですが、そこに向かえない人、向かうのが手遅れな人がいます。そこの失敗から浪人・・・となることが毎年起こるので、まあこの活動は長く続けないといけないなとなりました。

フリーで大学受験の勉強を見てくれるところは数がまだまだ少ないので・・・。

 

来年度も頑張っていこう◯

駿台の東大理系演習コースについて

過去記事です。

以前(2014年度)、私は駿台の東大理系演習コースに通っていました。

一浪の末東大に合格し、理系演習コースについての記事を書きましたが、予想以上に反響があったことや下一桁まで点数を公開した関係で特定されて、記事を消す羽目になりました。

 

もう時効ということで、今後の新浪人生に向けてこの記事に出会った時、模試でどのくらい点数を取れば良いのか(クラス分けライン)、入る上での心構えを書いていきたいと思います。

 

 

自己紹介

ラ・サール駿台東大理系演習コース(前期SY→後期SX)→理科I類→工学部機械工学科卒

 

 

成績推移と浪人に至った理由

現役

センター 87%(787点/900点)

二次 国34数36英61物41化34 計206(最低点まであと5点弱)

 

数学や理科が好きな典型的な理系人間でしたが、センターで国語7割英語8割と失敗してしまい、自信喪失のまま二次試験に挑んで、数学失敗してそのままずるずるいって不合格になりました。

模試は、東大実戦オープンともにB判定、駿台全国や全統記述はA判定でした。

 

浪人

センター 91%(822点/900点)

二次 国32数48英63物51化41 計235(最低点+20点くらい、合格者平均点くらい)

 

浪人時は模試は大半がA判定(偏差値72~くらいだったような気がします)でした。

順風満帆だったわけではなく、前期がSYになってしまって、荒んで授業中に寝ていて講師に怒られて授業出なくなったり、二次試験の日も初日緊張で殆ど眠れなくて、数学頭が全然働かなくて爆死したり…色々ありました。

 

自己分析をすると自分は本番に弱い性格だったのかなと思います。

浪人も模試の成績は良かったものの、結局余裕合格ではありませんでした。

 

さて話を戻しますが、高三で不合格が分かった時、私大は受験していなかったので自動で浪人が決まりました。そこで予備校を探すわけですが、なんとなく駿台が良いかなと思って、なんとなく理系演習コースにしようかなと思って、なんとなく申し込みしました。

河合にしなかったのは授業料減免の制度を受けられたのが、駿台だからでした。寮に入るのでその分お金がかかることからなるべくお金をかけないようにしました。

 

この辺りは首都圏の人の方が「河合か駿台か」を実際に見学してみて決められますし、実際そのようにして予備校を選んだ方が良いので、首都圏の人もそうでない人も可能なら見学してみてから決めた方が良いです。僕のように金銭面のみで安直な決定をしない方が良いかと思います。

 

浪人時の成績、クラス分けの基準(前期まで)、クラスの様子など

 

駿台記述模試(進研模試

4月に受けます。めっちゃ簡単です。

約700点/800点 でした。

 

駿台全国判定模試

5月に受けます。それなりに簡単です。

約640点/800点 でした。

 

駿台全国模試

6月に受けます。かなり難しいです。

現役時より100点くらい高くなりました。現役1年間の追い込みの凄さを体感しました。

約560点/800点 でした。

 

自分の時はこの3つの模試を合計してボーダーが設定されていました。

確か、SX1800くらい、SY1600くらい、SA1600くらいでした。

イメージとして、理一A判当たり前でSX理一AB判定くらいでSYやSAになれます。

 

初めに書きました現役の成績状況から分かる通り、一歩間違えれば理一理二なら合格していたみたいな人(もしくは理三志望)がSXSYには多かったと思います。

出身校も東京神奈川の有名進学校が多く、現役の時は鉄緑会に通っていた・・・という人もザラです。地方の人はそこまで多くなかったです。地方の人は情報が少ないので、演習コースより通常コースが多かったように思います。(実際、高校同期は皆通常コースでした。)

 

クラスの雰囲気

理系演習コースは少人数(40~50人程度)だったことや、周りも中高一貫校であったり、ある程度成績も良くて余裕があったこともあり、雰囲気は明るかったと思います。僕は浪人だからといって友達を作らないとかしたくなかったので、自分に合っていたと思います。

通常コースは180人規模なのでやる気ない人もいましたし、成績にもムラがあったり、話しかけちゃいけない人(友達作らずストイックに勉強したい人)もいたりしました。

 

理系演習コースの長所・短所

長所

・講師の質が高いことが多い

有名講師が担当することが多いです

・少人数なので休み時間トイレが混まない

通常コースはトイレがいつも混んでいて悲惨でした

・演習中心なので、ある程度実力がある人は向いている

演習のたびに成績分布が分かるので、とりあえず勉強した気になれます

大半が合格するので大学入ってからも友達のまま

高校同期は大体現役合格したので浪人友達は貴重でした。自分は仲の良い友達が5人いたのですが全員東大に合格しました。

 

短所

うるさい

自習室前の廊下やフロンティアホールで喋る頭の良い集団はSXでした。真面目に勉強したい人にとっては、「勉強しないように見えて実は成績が良い」集団は絶対嫌いだと思います。

・講義型の授業が少ないので、一から講義を受けたい人には向いていない

 

授業や講習について

ネットを調べると講師の情報は沢山出てくるので参考にしましょう。好き嫌いは個人差あります。良かった授業だけいくつか挙げたいと思います。

 

自分の時は、

 

・宇野先生の地理

元々地理は大好きだったので、模試も毎回9割以上取っていました。これは高校の地理の先生が教え方上手くて、よく海外旅行に行く先生だったので、自分の体験をもとに授業をするので面白くて、この国はこういう気候で自然環境は…、産業は…みたいなイメージで覚えていました。

そんな中に、宇野先生の授業は、プリントが丁寧で細かくて論理的に説明してくれるので、ただの暗記じゃなくて純粋に学問として楽しんで学ぶことができました。

 

・霜先生の現代文

現代文の開発講座、という参考書が当時好きでした。独特な長文解釈をしていて、試験場で役に立つわけではないのですが、授業が新鮮で聞くのが楽しかったです。

その影響で講習もとりましたが、講習は通期と同じ説明をすることが多かったので、取らない方が良かったと思います。

 

・井龍先生の化学

元々理科は得意だったのですが、東大化学の時間配分や記述の仕方が下手でした。駿台の化学講師といえば、中村先生や吉田先生がいますが、2人は化学の知識が豊富な印象で演習より講義がメインの感じがしました。

前期の演習のみの担当でしたが、解答や板書がとにかく簡潔で分かりやすかったです。書き方を真似して答案を書くようにしてから、無駄な記述が減って点も7割くらい取れるようになりました。

 

・笠原先生の物理

駿台の物理は微積を使う、と言われますが、実際平気で使います。しかし、物理を勉強する上で一般化は大切で、背景知識があるかないかで解くスピードは変わります。

物理講師も名物の先生が沢山いましたが、井龍先生同様に笠原先生も、東大物理という限られた時間でどう解けば良いかを特に教えて下さりました。方針の考え方や答案の書き方は、化学同様に物理も点数の安定に繋がりました。

 

・夏期講習について

とりあえず3つとりましたが取る必要は全くなかったです。現代文以外に何をとったのか覚えていないです笑 自分の勉強をしていた方が良かったです。

 

・冬期講習直前講習について

東大英語と地理を取りました。英語は苦手であまり役に立ちませんでした。地理は、クリスマスと正月にあったのが良い思い出でした。

 

講習は取っても取らなくても成績は変わらないように個人的に思います。値段も高いので、自分で勉強できるなら自分でやった方が良いです。

特にSXは授業取らない人がほとんどでした。チューターもそんな文句言いませんでした。卒業後チューターとは何回か会いましたが、当時の話をすると「別に講習取らなくても合格すると思っていた」と言われました。まぁ成績さえ取れていればですね。

 

浪人生活を振り返って

浪人というと、成績が足りなくて…という印象がありますが、少なくとも理系演習コースはそんな印象全くありませんでした。

頭良くてそれでいて話しやすい人が多くて、想定していたよりも楽しい浪人生活だったと思います。

もちろん、それは成績が伴ってこそですが、結果的に、僕の代はSXから理三が5〜10名は出て、ほぼ全員理一理二に合格しました。東大受験は受かる人もいれば落ちる人もいるのが当然の中で、この合格率は驚異だと思います。そんな中で勉強出来たのは良かったと思います。

 

これから浪人する人たちへ

僕は、現役時は全てをこなして何一つやり残しなく受験に挑んだので、落ちた時に「何を勉強すれば分からない」状態で、浪人してからも気持ちが受験になかなか向かいませんでした。

そんな状態で駿台の初日、プレースメントテストを受けて、何やっているんだろう…今頃大学生活送ったはずなのに…と後悔しました。

 

浪人して合格したものの、いまだに「これをやっていなかったから現役の時受験に落ちた」とはならないです。たまたま落ちて、神様が「一度立ち止まって頑張りなさい」と言ったんだなと思います。

浪人したことで謙虚になりましたし、親など勉強する環境を整えてくれた人たちに向けた感謝を言葉にするようになりました。これは現役時代にはなかったことのように思います。

実際そういった勉強する環境を作りたいという思いが、今の無料学習支援ボランティアの活動に繋がっています。環境があるかないかで特に苦しい時に耐えられるかに関わってくると思います。

 

今は辛いでしょうし、来年合格できる保証はありませんが、一歩ずつ着実に進んでいけば必ず得られるものはあるはずです。東大に入ってみると楽しいことの連続です。そんな未来の東大ライフを信じて勉強頑張ってください!

心から応援しています!

 

質問ありましたらコメントしてくれればお答えします。

無料塾を知ろう【「無料塾に今、できること」レビュー】

文才ないなりに、いただいた本のレビューをします。

 

「無料塾に今、できること」(kindle版のみ)

https://www.amazon.co.jp/無料塾に今、できること-ともに学ぶ、ともに生きる!-日本非営利塾協会-ebook/dp/B083KG4Z6K/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=カタカナ&keywords=無料塾&qid=1579058477&sr=8-4

 

無料塾が存在する社会的な背景と、無料塾の果たしている役割について、専門的な方の知見やデータを適宜交えながら話しています。

 

ライターや編集を本業にしており、実際に無料塾の運営をしている方(中野よもぎ塾を運営している大西さん)が執筆しているため、

 

「他の無料塾にはどんなものがあるのか?」であったり、

貧困率の高いと言われている沖縄での学習支援の取り組みを取材していたり、

また実際に無料塾に関わるボランティアや生徒の声(よもぎ塾は5年間活動しているので、その5年分の思いがつまっていました)が載せられていたり、

運営方法やデータを取り上げるだけで現実離れしすぎたものとはならず、かといって具体的な話に注力するわけではなく、程よいバランスで語っているので、

 

無料塾を知る人知らない人にも読んで欲しい1冊となっています。(ここまでべた褒め)

 

そんなわけで、本の中身を紹介しつつ私自身の解釈を交えて、無料塾について説明していきたいと思います。

 

 

無料塾が必要とされる背景

こどもの貧困に関するデータ〜相対的貧困絶対的貧困

2017年の文部科学省全国学力・学習状況調査」にて、小学6年と中学3年の通塾率が調査されており、小学6年が46.3%、中学3年が61.2%となっております。

いまや受験のために「塾に通うかどうか」を選ぶことは当たり前の選択肢としてあります。しかし、データでは単純に100%から引いた数が塾に通っていないということを示しています。もちろん塾の通わなくても済むから通わない人もいますが、塾に通えなくても通えない人もいそうです。

平成30年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料:国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research

 

もう1つ、「相対的貧困」というものがあり、これが「こどもの貧困」問題の核となっています。

厚生労働省国民生活基礎調査によって、「こどもの6、7人に1人は貧困」という文言が2012年ごろから取り上げられるようになったそうです。

日本でも増え続ける「子どもの貧困」問題とは?貧困の原因、支援方法は? | gooddoマガジン|社会課題やSDGsに特化した情報メディア

 

ここで言われる「貧困」は、ご飯が食べられない、住む場所がない、服が買えないといった「絶対的な」貧困を示していません。

ここで言われる貧困は「世帯の可処分所得(収入から税金などを引いた実際に使える金)の1人あたりの額に対して中央値(お金持ちから順に並べて、全国の半分の順位にある人の値で、平均値ではないです)の半分より低い人」のことを指します。

その状態に位置しているこどもが13~16%存在しています。

この割合は世界的に見ても高いと言われているそうです。

 

収入が低くなる要因として、非正規雇用、ひとり親の増加、離婚後養育費を支払わない父親が多いことなどがあります。

 

ここでは以上2つのデータしか挙げませんが、当たり前ですが、ひとり親家庭の方が収入が低いこと、相対的貧困率の推移などが本の中では示されています。

 

その子供たちは果たして、当たり前の教育を享受できているのでしょうか?

こどもの貧困がもたらす結果

予想しやすいものとして「進学率」があります。内閣府が公表している、「平成30年度子供の貧困状況及び子供の貧困対策実施状況」において、全世帯とひとり親家庭での子供の高校大学の進学率が調査されており、

【高校】

ひとり親家庭 96.3%

全世帯 99.0%

【大学】

ひとり親家庭 58.5%

全世帯 72.9%

となっています。

 

(注)誤差が有意であるかどうかは考察する必要ありますが、ここでは触れないです。

 

また、「進学選択」もあります。当たり前ですが、高校は公立の方が安いですし、大学は国公立の方が安いです。それはたとえ無償化したとしてもです。文部科学省の「平成28年度子供の学習費調査」によると、全国平均で、公立高校は49,762円、私立高校は228,864円が設備費やPTA会費といった学校納付金にかかっているとあります。これは授業料以外の費用ですので、無償化しても変わらない現実です。

 

高校、大学ともに安く済むならよっぽどお金に困らない世帯を除き、そちらが良いに決まっています。その結果ますます「受験」が大切になってきそうです。

しかし、そこで「私立も行ける」選択肢を取れるかどうかは大切です。あまりこういう言い方をするのは良くないですが、高校入試で安全校を選ぶためにランクを下げるということが無料塾で教えていると毎年そういう場面に遭遇します。

 

「受験」で結果を出すには、「放課後学習」つまり塾に通っているかどうかがそれなりに重要になってくる…というわけです。

こどもの貧困の影響と認識されづらい現状

前章まではあくまで誰でも想像しやすいデータから状況を説明していきました。しかし、こどもの貧困問題はそこまで単純な話ではありません。そこを認識してもらうことを、本の中では随所に述べられています。(そんな意図なかったらすみません)

 

ここでは本の中で述べられている内容をいくつか分類して3つにまとめました。

 

1.「当たり前」ができないことで… いじめ・非行・不登校

例えば給食費、修学旅行費が払えないこと、部活には入れないこと…そういった人とは違う些細なこときっかけで、こどもはいじめ、不登校になったり、非行に走ったりします。

実際、私が運営する無料塾にも、いじめによって不登校になってしまった子が通っています。どこで当たり前のレールを外れてしまうのかは分かりませんが、そうなる可能性が高いというわけです

 

2.勉強する環境が家にない… 机がない・弟妹の世話・家事をしなければいけない

そもそも勉強するしないの前に勉強できない環境のこどもも無料塾には多くいます。本の中では、

「親が仕事で朝早いから、夜電気消すから、夜は勉強できない」

「高校卒業したら働いて欲しい」

「高校はバイトできるところがいい」

と勉強に対するモチベーションが環境によって下がってしまう例がいくつか挙げられています。

そんな中でも「勉強は大切」と言ってあげる必要があります。そこでさらに問題になるが以下の問題です。

 

3.経験(旅行・映画・芸術鑑賞・習い事)・関係性(地域・親戚の交流)が少ない

本の中では、社会学者である橋本健二先生が「文化資本」という言い方をしています。「文化資本」とは、それぞれの持つ家庭の文化がこどもに受け継がれるという考え方です。

家に本があるかどうか、親が勉強を教えてくれたかどうか、旅行、芸術鑑賞、地域交流のイベントなどに連れて行ったかどうか…

それらの経験が将来教育を受けるチャンスに大きな影響を与える…と説明しています。

 

この説明を聞いて私も腑に落ちた気がしました。

無料塾に来る人は、体感として、塾に比べると「やる気」のない子が多いですし、学習レベルが低い人が多いです。それは単純に「教育費が少ないから」だけではないはずです。

また、そう考えると、単純に「教育費を無償にすることで教育格差は解決するのか」という疑問が生まれます

 

「教育格差」「こどもの貧困」という問題は、以上挙げた3つの影響をまず認識していく必要があります。

それを踏まえた上で、次章で取り上げる具体的に無料塾の果たす役割を知っていく必要があります。

 

無料塾は「塾代のかからない」塾とは限らない

無料塾の果たす役割

前章の最後に取り上げた「教育費を無償にすることで教育格差は解決するのか」という疑問。その疑問を持たないまま、「教育費を下げる」「無料の学習塾を作る」「塾代補助をする」という施策を取ると、有効な一打にはなるかもしれませんが、教育格差の解決に繋がらない可能性があります。

 

一方で、無料塾は、教育格差、こどもの貧困の解決に繋がる可能性を秘めています。その理由を述べていきます。解決のキーワードは「社会的なコミュニティ」です。

 

(私自身は、地域コミュニティ作りがあらゆる社会課題を解決するという、胡散臭い団体やNPO、行政担当者をいくつも見ていて(もちろんそうではないものも沢山あります)、この言葉を使うのはあまり好きではないのですが、ここではその理由は伏せ、説明したいと思います。詳しい話はそのうち別に記事を書きます。)

 

無料塾が通常の塾とは異なることとして、

・教える人は社会人や学生などボランティアであること(有償の場合もあるが無償の場合の方が多い)

・教える人以外にも、「寄付金を送る人たち」「食材を提供する人たち」「食事を作ってくれる人たち」「場所を貸してくれる人たち」がいること

があります。

 

それによって、さまざな交流が生まれ、それが前章で取り上げたこどもの「文化資本」を増やし、将来の選択をする動機付けとなってくるわけです。

 

この考え方は、子供に低額で食事を提供する「こども食堂」でも使われています。しかし、はっきり言って「本当にこんなんで貧困問題解決するのかよ」と思いますよね。「胡散臭い」と思われるわけです。無料塾やこども食堂がまだ社会的に受け入れられていなかったり、批判されたりします。それは「貧困問題」がきちんと認識されていないからだと思っています。

 

この批判に反論する「客観的な」データは自分はないと思っています。ですが、実際に活動している人の思いを聞くことで体感してもらうことはできるはずです。

 

この本では、

実際に存在する無料塾にはどのようなものがあるのか?(第2章)

無料塾に関わってきた生徒とボランティアの声(第3章)

専門家から見た無料塾(第4章)

を通じて、無料塾の果たす役割について、より具体的に記されています。

以下、抜粋していきながら紹介していきたいと思います。

 

無料塾にはどのようなものがあるのか

ここで紹介されているものは、本業を持ちながら無料塾を掛け持ちして運営している人たちによって運営している団体です。

会社員によって運営されている、東海つばめ学習会や受験専門無料塾ミンゼミ、八王子つばめ塾、阪神つばめ学習会

地方公務員・町議会議員(行政の立場もやりつつ)によって運営されている、慈有塾やさなぎの杜

主婦によって運営されている、日野すみれ塾

教育系の映像授業を製作している会社によって運営されている、CAMEL無料塾

高校生によって運営されている、夕暮れ学級

などなど。

 

またやっている内容も様々で、

対象は「小学生」「中学生」「高校生」「学び直しを必要とする大人」であったり、

内容は、勉強を教えるだけでなく、合宿を行なったり、終わった後みんなでご飯を食べたり、サマーキャンプや集団授業を行ったり…。もちろん受験専門で勉強を教える団体もあったり…

します。

 

実際に自分が活動してきた、日野すみれ塾のことを少し話すと、

こちらでは、とにかく食べ物が沢山でます。活動場所が集合住宅の団地内にある集会室を使っており、キッチンがあるので、毎回ボランティアの方が軽食を作ってくれます。またそれが美味いんですよね。自分は実家離れていたので、自炊しても大したものは作らないので、味噌汁とか揚げ物とか、家では食べないものを手作りで食べられるのが幸せでした。

また、その食事の時間は生徒やボランティアと喋る貴重な時間でした。学校の給食みたいなものです。そういったところから生徒やボランティアと交流して関係性を築けていけました。

 

この関係性というのは大切で、大学では絶対に得られなかったものです。中学生小学生、大人の親戚以外の知り合いが、住んでいる地域に沢山いると楽しいですし、実家離れている身としてはその地域自体を好きになれます。また、それは大学卒業した今でも続いている関係なので、そういった関係性を持っているのは少し生活が豊かになった気がして良いものです。

 

無料塾が地域コミュニティとして機能することで

前章の最後で自分の体験を少し述べた通り、無料塾というのは、「単に無料で勉強を教えるだけの場所」ではないです。「地域コミュニティ」として色々活動したりする中で勉強も教える場所である、ということです。

 

地域コミュ二ティとして機能すると、生徒だけでなくボランティアにとっても有益なものとなります。いくつか本の中から抜粋して紹介します。

 

生徒

「勉強でわからないことを今までは1人で解決してきたが、わからないことを質問できて、苦手教科の克服や成績が上がった」

「勉強のやり方のアドバイスをもらえた」

「他の学校の友達ができた」

「教える人たちの職業や普段やっていること聞けるのが楽しかった」

「学校や家で相談できないことを相談できた」

 

ボランティア

「こどもが「わかった!」となるときの笑顔や、意欲的に取り組む姿勢を通じて、自分も前向きになれる」

「年代の違う様々なボランティアと仲良くなれた」

「入塾時と卒業時で、学習面以外にも人間面としての成長を感じられる」

「会社で疲れ切っていたところ、週末に子供やスタッフと会える楽しみができた」

 

単に無料版有料塾ではないことが、これらの言葉から伝わってきます。

 

無料塾の課題と展望

最後に無料塾の課題と展望について少し述べています。

まだまだ数が少ないこと…

ボランティアと生徒の調整に苦労していること…

全ての生徒を受け入れることができないこと…

 

などなど。

それらに対して、「交流」を通じて団体同士で協力しながら、それぞれの課題をうまく解決に導いていきたい

と述べています。

実際その通りで、私自身も、無料塾関係者の皆さんにはかなりお世話になっています。参考書をいただいたり、場所を貸してもらったり、運営のアドバイスをもらったり、愚痴を聞いてもらったり…笑

 

だけど、大切なことは、活動を通じて得られる「経験」「喜び」だと思っています。それがあるからこそ、「辞められない!」となるわけです。現に自分はそうです。無料塾活動を通じて、様々な人と交流が持てて、こどもの将来について時には真剣には議論したり、時には思いっきり遊びに行ったり、そういった関係を持てるようになったのが何よりも楽しいです。

そういった楽しさ、喜びが、本を読むと伝わってきました。

 

私も頑張ろうと思いました。

 

意見

以下、本読んで改めて思った自分の考えを述べていきます。

こどもの貧困を知ることの大切さ

目の前のデータ「貧困率」「進学率」だけにしか目を向けず、

お金を使って

「塾代補助」

「教育費補助」

「無償化」

「有料塾の代わりとなる無料学習支援」

などをすることで、教育格差の解決につながると思っている人がまだ多いと感じます。

 

それはこれらの施策に関わっていない人もいる人もです。

 

貧困問題、教育格差の問題の根幹は先述の通り見えづらいものです。それに対して、どのような行動を取るのが適切かを見極め、またいろんな支援団体を繋いで、一体となって子供を育てる仕組みを作ることが求められています。

 

解決すべき問題の軸は「貧困」とは限らない

無料塾が行っていることは、必ずしも「貧困問題」の解決にのみに突破口のあるものではないです。

 

たとえば、「若者の引きこもり」が問題化されているとします。どこで食い止めるかは分かりませんが、もし仮に無料塾のような団体でその方が学生時代を過ごしていたら、相談相手がいますし、少なくとも自分ならそういう生徒がいたらまず助けます。要は支え合える身近な大人がいるかどうかは、解決のためのピースとなってきます。

 

他にも、「不登校」の生徒は、引きこもり同様、必ずしも「貧困」だけがもたらすものではないです。そうなってしまった人に、社会と関わるきっかけの1つとして、無料塾が行っている取り組みは有効だと考えています。

 

ですので、自分は、

「教育」を通じて、貧困に限らず、社会に関わるきっかけ作りの場として

無料塾を運営していきたいと思っています。

 

その上で他の人にはできず自分にできることは…となったときに

得意分野である「高校生」の指導(高校生対象の無料塾はまだまだ少ない)

を団体としてはしていこうと思っています。

プラスして、小学生や中学生はボランティアしながらやっていけばいいかなと思います。

 

解決のキーワードは「楽しさ」

以上堅苦しいことを長々と話していきましたが、これらのことは無料塾を知る上では大切ですが、とりあえず活動してみてほしい!って言いたいですね。

めっちゃ楽しいです。

 

最近は受験前なので日々追われて大変ですが、合格したら、どんなお祝いしようとか、大学生なったらボランティア講師と皆でご飯食べにいきたいなとか、そんな楽しみが沢山あるので、やれています。

教え子と飲みに行けるのは良いものです。自分の活動やってよかった〜って思えるので。

 

以上レビューでした。

本のレビューに7000文字以上書いていました。

 

 

勢いとやる気のみで無料塾を開いた話【9月のまとめ】

「無料塾をいつか立ち上げる」

 

そう周りにいい続けて約1年、ついに無料塾を立ち上げました。

きっかけやボランティア感は過去記事をご覧ください。

 

kazu91630.hatenadiary.com

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さて、実際に立ち上げるとしても、なにも分からない…

そんな状態からのスタートでしたが、今はある程度やるべきことも見えて、なんとかやれています。

 

巷では「しょぼい起業」が流行っていますが、僕の場合、初期費用1万くらいなので、「だいぶしょぼい塾」です。しかし、それでも社会的には必要かつ意味のある一歩だと考えているので、そのあたりはあまり気にせず、むしろこれからこの記事をきっかけに「無料塾」を作りたい同世代の人が増えてくれることを願っています。

 

さて、9月にやってきたことをざっと話していこうと思います。

 

(8月末)団体設立を決意

就活にある程度の目処が立ち、ボランティア団体を発足することに決めました。

ボランティアの元教え子に即連絡し、「これから無料塾開くから毎回参加して」と飯を奢る代わりに取り付けました(今考えると頭おかしい。)

 

ボランティアとして共にしてきた仲間は、貴重な人財です。無償で人の役に立ちたいと継続的に活動できる人はそうそういないので

 

とりあえず賛同してくれた方々に感謝ですね(これから苦労かけるけどよろしく)

 

(9月初旬)無料塾の塾長に相談・場所探し

発足を決めた時、ひとまず今までお世話になった無料塾の塾長たちに、「これから無料塾を始めようと思っている」ことを打ち明け、何からすれば良いか相談しに行きました。

 

「場所は区民センターの会議室を1回で1000〜2000円借りれば良い」

「開催日は他の人が利用しない夜間の方が良い」

「寄付を募るにはまずは地道な活動から」

「ブログで日々、無料塾に対する思いを発信して人々の「共感」を集めよう」

 

他にも色々話は伺いましたが、ざっとこんな感じです。

少なくとも自分は「自分が考えている無料塾は、他にやっている人がいないから絶対差別化を図れるし需要はある」と確信があり、その思いを打ち明けたところ「それは始めた方がいい。」と言ってくださり、決心することができました。

 

さて、そんなこんなで、まずは場所を借りようということで、まず勤務先のある新宿区・文京区、そして豊島区などの区民センターを調べました。

区民センターは「団体登録するのに、区に在住・在学・在勤する人が半数以上」という要件を課す区が多いです。

そういう中で、新宿区は、新宿区に住んでいなくても一般登録で会議室を借りることができました。

 

そこで新宿区の区民センター(大体10カ所くらいあります)をしらみつぶしに検索し、

「駅からの近さ」

「活動したい日時に空いているか」

を念頭に、ひとまず値段を気にせず探しました。

 

駅から近いところ(徒歩1分)だと人気で、「新宿区としての登録団体」でないととても継続的に借りれる目処が立たないです。

ある程度空いていて、なおかつアクセスの良いところ…ということで、

新宿駅から徒歩15分(初台駅都庁前駅から徒歩10分)の角筈地域センターを見つけました。

 

とりあえず使えるか聞いてみる

 

「高校生向けの無料塾を作りました、こちらで活動させてください」

 

そうお願いした時、はじめ職員には「まだ活動実績がないから、区に問い合わせてみないと許可出せない」と言われました。

 

やっぱり無料塾って怪しいよなあと思いつつ、

「こういう経緯で活動したい」「アクセスのいい角筈地域センターで活動できないと困る」

など思いを伝えまくっていたら、職員も心折れたのか、

「とりあえず、うちでは活動していいよ」

「それとは別に区には活動のお願いをしておく」

と言ってくださり、ひとまず活動場所の目処が立ちました。

熱意って大切ですね。

 

なお、このとき無料塾の名前は決まっていません(笑)行動第一でした。

 

「おい来月から活動すっぞ」

 

と、すでに設立することを伝えていた人たちに言った時「さすがに早すぎる」と言われました。そりゃそうだ。

 

(9月中旬)ブログ他サイト開設、生徒講師募集開始

場所の目処は立った。講師も何人かいる。

よし、生徒募集や!

ホームページは作るのに時間がかかるので、ひとまず、ブログとツイッター開設し、ツイッターFacebookで告知。

 

告知後の数日はとにかく、お世話になった無料塾の方々にシェアと応援の連続で、「無料塾のネットワークすご」と感心していた。

 

無料塾向けに学習教材を提供する団体もあり、世の中人のために頑張っている人の多さに素直に嬉しくなりました。

 

他の無料塾とも将来的には交流したいなあ。

 

 

それからはとりあえず、いくつか設立に対する思いを記事にして生徒・講師募集を開始してみました。

 

新規生徒は週に1〜2件の問い合わせ(まだ活動していないのに)

新規ボランティア講師は現在2件(まだ活動していないのに)

 

なんか申し訳なさいっぱいですね。

自分にはお金もなければ、スキルも教えることくらいしかないので、本当に中身なにもないわけです。あるのはやる気とやる気だけ()

 

そんな人でもこうやって共感を呼んで、募集が来るわけですから、今後も日頃から思いを発信することを大切にしていきたいなと思っています。

もちろん活動を始めたら、質の向上には常に努めていきたいですね。

 

(9月下旬)資料作り

ひとまず無料塾として体裁だけでも整えたいので、今はホームページ作りしています(そのため現在はブログ記事を更新していません)。

あと1〜2日でできるのでできたらそっちをメインにします。

あとは9月中に生徒向け、ボランティア向けのビラを作る予定です。

 

(10月)宣伝とシステム作り(予定)

ビラを作ったら最寄りの社協で活動開始の案内と宣伝・近隣の大学でビラ配りします。東大でも赤門前で配る(かもしれません笑)。

 

それと僕個人がやりたかったこととして、紙媒体の書類をなくして電子化した運営作りがあります。まあ印刷代もなるべく抑えたいですし、そもそもコピー機を団体が持っていないので、その手間は最初から排除しておきたいです。

 

授業報告・スケジュール調整や出欠管理…

生徒登録・保護者向けの連絡…

なるべくSlack、Google Formなどをうまく活用してやりたいと思っています。

 

これらの準備を初開催日の10月27日までに終えたら、いよいよ活動開始です。

とりあえず最悪の不安だった、「開催したものの生徒がいない」という心配はなさそうなので、準備に専念していきたいと思います。

 

どうなることやら。

2019/07/20 週末2つのボランティア活動に参加して

 こんにちは。先週、昨年度から定期的に参加を続けてきたボランティア先に久しぶりに顔を出しました。短い期間でしたが色々思うことがあるので、(コンプライアンスに反しない程度で)語っていきます。

 

学習塾の卒業生から集めた中古学習参考書を無料配布するイベント

1つ目は僕が現在お世話になっている学習塾で例年行なっているイベントです。

塾で卒業生から中古参考書を回収→学習支援を行うボランティア団体に配布

という内容で、自分は、塾とボランティア団体両方に繫がりがあるため、仲介役として連絡を取り合っていました。

 

こういうイベントをやって感じるのは、影の苦労が半端ない。実際に支援を受けるボランティア先の職員が仕事手付かず状態だと、全然話が進まない…という難しさです。

まあお互い仕事があるわけで、このような「やった方が絶対いいけどやらなくてもいいだろうイベント」というのは、人によってそのイベントに対する熱が違います。

 

そういった場には、全員のチームワークとか協働作業なんてものは全くありません。基本的にやる気ある人達だけで結託してやります。やる気ない人がいる団体は信用がなくなり、継続的な支援がなくなります。また、やる気ある人も何年もその団体に属しているわけではないので、その人がいなくなるとそのイベント自体がなくなる…なんて可能性も高いです。

 

民間同士の学習支援関連のイベントは初めの5年10年続くかどうかが継続的に続くかどうかの鍵だと思っています。民間だけではしんどいので、行政が仲介役としてイベント管理してくれないかなーと期待します。

しかし、行政というのは基本的に市民県民国民から集めた税金で事業を行うので、やる規模・内容に限りがあります。無料でできて、かつ行政職員が動いた方が上手に回せる仕事を行政職員がやっていくために、普段からこういった市民活動に参加・情報収拾・つながりを持っておくことが必要だと、行政志望する自分は思います。

 

さて結果的に、今回のイベントはこじんまりとしたイベントになってしまいました。その根本的な要因が、行政受託事業です。

行政受託事業を受けて学習支援を受けている生徒は、基本的に受託を受けた区以外で学習支援を行うのが手続きとして面倒です。

だから早め早めに連絡して行政とも相談するようボランティア団体には呼びかけていたのですが結局取り合ってくれませんでした。そんなわけで、自主事業で運営している学習支援団体の生徒、塾のある区で活動する学習支援団体の生徒しか来ることができませんでした。

学習支援に取り組んでいる、行政とボランティア団体が圧倒的な障壁となって、結局純粋に生徒に支援したいと思っている塾がこのイベントに対して一番苦労している…という謎現象にイライラが収まりませんでした。

生徒は知らず知らずのうちに、行政受託事業だから参加できない、たまたま自主事業だから参加できた…ということが起こっているという内情をどうにかしたいなと現在思っている次第です。

 

おそらく学習塾もボランティアも今年度いっぱいで辞めると思いますが、なんとかこのイベントを継続的に行うべく、今回の反省を生かして取り合っていこうと思います。

 

 

 無料塾の勉強合宿に参加してきた

もう1つ定期的に活動をしてきた学習支援ボランティアがあり、詳細は伏せますが、一般の主婦が自主的に行なっている無料塾です。

普段は場所は団地の空きスペース(普段は高齢者の交流の場として利用)を使い、合宿は都議会議員の事務所を借りて行なっております。

場所代はタダで食事はフードバンクを利用して安く抑えています。

あとは講師という人の力が借りれればなんとか持続可能でやっていけそうです。

 

さて、今回の合宿ですが、実はこの無料塾はできてまだ一年半で、昨年の夏冬の二回を経て3回目でした。さすがに慣れてきたころだし、運営や準備も楽にできたんじゃないかなと思っていましたが、代表に聞くとそうではなかったみたいで、

 

・準備は早くできるけど、実は子供が体調を崩してしまって…

・前回の学習会で親子の面談でバトってしまって…

 

と苦労が絶えない…という印象でした。

自分は4月から参加をほとんどしていなかったので、4月〜7月の状況も聞いていたのですが、運営の障壁の最大要因は、人間関係なのかなと思ってしまいました。

講師ボランティア、生徒の関係はもちろん、生徒の親との関係も大切になってきます。

子育てに関する考え方は家庭それぞれで、合う家庭合わない家庭は出てきます。学習塾は勉強を教えるだけですしそこにはお金の繫がりがありますが、お金の繫がりがないとあるのは信頼関係なので、その関係性はめちゃくちゃ脆いです。

そこをつなげとめようとするのにどれだけ努力するかというのは、数字には現れない部分で人それぞれ…という感じがします。その点ではこの無料塾の代表さんは、まめに親とも連絡を取り合っています。主婦ならではという印象です。

 

学校もそうで、「義務教育」という言葉で縛っているからこそ、当たり前のように学校に通いますが、「義務」が「権利」に変わると途端に存在が危うくなると思います。不登校ユーチューバー見ていると、批判的意見が多いですが、それは「ほぼ義務」という意識がみんなに植え付けられているからです。

無料塾にはそういった「義務」がない分、運営の難しさを感じます。結局「頑張るしかない」とは思いますが。

 

そういった中で講師はどういった意識を持って参加すべきなのかって常に考えることを意識します。

根幹に持つのは、「常に自分も含めて相手の立場に立って思いやる」ことだと思います。

 

子供:もちろん勉強させなきゃいけないが、勉強しない要因に向き合った上で少しずつ勉強に意識を向かわせる。

親:子育ての苦労を理解した上で、なるべく子供の良いところ悪いところで発見したことを伝える。発見して終わるのではなくどう対応したかという行動も伝えることで家庭でもいかしてもらう。

ボランティア同士:無料で教えるのは大変なので、教える以外で交流の場を設け、1つのサークルのような空間を作る意識を持つ。

代表:影での苦労はたくさんあるはずなので、なるべく話を聞き、手伝えるところは手伝う。

自分:無理のない程度に活動し、こういったことに意識しつつも自分もその場で楽しくやることを考える

 

僕自身はこんなこと意識しながらボランティアしています。

これはあくまで意識で、意識すればできますが、根本的な教える技術がないと意味がないので、常に教え方指導法をどうするかは成長していかなければいけないと思っています。

今は塾講師で鍛えてますが、働きだしてからも教え方で成長できるかが少し不安です。

 

 

まとめ

こんな週末を過ごしていましたが、やはり教育関係でいちばんの喜びは、

 

子供ができなかったところができるようになって喜んでくれる

子供の成長を体感する

 

部分で、それが積もりに積もって受験やなりたいものになれる…という結果につながっていくことだと思っています。

今回もそういった瞬間にたくさん出会うことができてとても充実した二日間でした。

ボランティアについて考える #2

    先日,今年度のさいたま市の学習支援事業が,NPO法人さいたまユースサポートネットから一般の塾会社に変更になったことを受け,予定していた今年度の教室開催時期が遅れることになった,というニュースが入り,NPO業界の間で話題になっているみたいです.

 ニュースの記事は有料なので読むことはできませんが,NPO法人の代表である青砥恭さんのFacebookから今回の件の概要を理解することができるので是非読んでみてください.

 

青砥恭さんのFacebook

 

 現在僕はさいたま市に住んでおり,以前一度NPO法人さいたまユースサポートネットのボランティア情報を調べたこともありました.今回の件で単純にボランティアを自分の住んでいる地域で1つできなくなるわけで,その点は非常に残念に思います.なので,ボランティアとして参加する立場からも1人の市民としての立場からも,今回のニュースは見過ごせない話だと感じてしまいます.

 そこで今回は,さいたま市の学習支援事業について,NPO法人,市,ボランティア側,子供達のそれぞれの立場から考えていく中で,ボランティアとして参加する私たちが,じゃあ「学習支援ボランティアは具体的に何をしていくのか?」「どういうことに気遣っていかなければいけないのか?」という心構えのようなものを話していこうと思います.

 

前回の記事はこちらから

 

 

さいたま市の学習支援事業の件で混乱を招いた背景

 

さいたま市の学習支援事業について

 さいたま市の学習支援事業は正式には「さいたま市生活困窮者学習支援業務」と呼ばれており,「さいたま市に住む生活困窮者の中学生等を対象に,学習支援業務,進路指導等を行う」と説明されています.そして市が行う学習支援事業は,学校のような公共機関が行うのではなく,民間のNPOや会社にお金を渡して業務を依頼する,という仕組みになっています.

 さいたま市の学習支援事業は平成24年度から続く長い事業で,今までは「NPO法人さいたまユースサポートネット」に委託していました.昨年度はおよそ8000万円の税金を投入し,さいたま市内11教室(計300人以上の登録生徒,300人以上の学生ボランティア,社会人ボランティア)で学習支援事業を行なっていました(毎日新聞の記事より).

 

mainichi.jp

 

学習支援事業を行うには

 事業を行なっていくには

・場所

・お金

・生徒やボランティア

が主に必要になっていきます.特に,お金が大切です.

 お金を集めるには,大まかに分けて2つ方法があります.1つ目は,民間から寄付を募る方法です.地域密着型の無料塾の場合,行政からいきなりお金を貰えることはないので,民間企業や個人からお金を集めます.また,最近だとクラウドファンディングする所も多いです.2つ目は,行政からお金をもらう方法です.「行政受託」「行政助成金」のような方法で,活動に必要なお金を集めていきます.

 

行政受託の方法 「随意契約」と「一般競争入札

 今回のさいたま市NPO団体は,「行政の学習支援事業を受託する」という形で活動しており,活動のための資金を行政からもらっていました.そして行政がNPOに学習支援を依頼する時,「随意契約」「プロポーサル方式」「一般競争入札」といった方法があります.

 簡単にいうと,

随意契約:行政が指名して依頼する

・プロポーサル方式:学習支援したい団体を募りプレゼンなどで決める

一般競争入札:学習支援したい団体を募り,必要な予算が少ない方を採用する

という感じです.

 

 新聞の記事では,「随意契約から一般競争入札に切り替わったことにより,新規の会社との競合になり,NPOが競り負けた」とあります.今までは,直接行政がNPO団体に依頼していたため(おそらく暗黙の了解的なものがあったと思います),例年はそこまで新年度に切り替わる際,準備等が多くなかったと思います.しかし,今回一般競争入札に切り替わり新しい会社に受託する形になったことで,引き継ぎなど準備が増えた結果,新年度に入っても事業を開始することができず,今回のニュースに至ったわけです.

 

 

 行政の話についてより詳しい話をしている方がいたので紹介しておきます.契約が随意契約から一般競争入札に切り替わった背景を考察しており,参考になると思います.

 

note.mu

 

今回のニュースでの意見

 さいたま市の学習支援事業のニュースについて,NPO,学習支援事業を実際に運営している方々から多く意見が飛び交っています.その意見を紹介しつつ,行政,NPOや無料塾団体,僕たち市民がどうあるべきなのか考えていこうと思います.

 

NPO関係者(学習支援に限らず)

 

学習支援関係者(特に行政に頼らず寄付のみで運営している無料塾を挙げています)

 

hachiojiswallow.com

 

note.mu

 

それぞれどうするべきなのか? 

行政

 市民から集めた税金を使って事業を行うわけですから,受託するにしても助成するにしても,マネジメントする…という立場に立たなければいけません.

 今後社会保障費,国債費の増加から他に回せる予算が減ることを考えると学習支援にかけられるお金は今後減っていく傾向になるはずです.全体を踏まえた上で,どういう事業を行うのが適切か,見直すべきな気がします.

 学習支援を行う場合,本気で支援を行うなら,中学生なら最大3年間,小学生なら最大9年間支援することを考えると,5年,10年同じ団体に受託させるくらいじゃないといけないと思います.現在のように1年〜3年で契約が切れ,同じ団体に更新されるかわからないという今回のさいたま市のような件を考えると,8000万という大金を使ってまで続けるべき事業なのかは自分は疑問に思っています.

 

学習支援を行う団体

 行政からお金を貰うことは民間からの寄付と比べると一見すると安定的な印象を与えますが,無料塾を行政に頼らず運営する,八王子つばめ塾,中野よもぎ塾の代表が指摘する通り,実は不安定です.行政は大半が赤字で,使える予算には限りがあります.そういった中で少子高齢化に伴う,税収の減少・高齢者増加に伴う社会保障費の増加などを考えると,学習支援は,(現在は随意契約のものがほとんどですが,)今後は一般競争入札が増えて,予算を減らす傾向に進んでいきます.そうなったときに備えて,行政からお金をもらえて良かったとはならずに,民間からの出資を常に募る努力を続け,いずれは受託事業から自主事業に切り替えていかなければいけないような気がします.

 

(自分が活動しているボランティアのNPOはむしろ逆の傾向に走っていて,もともと民間の出資で行なっていたのが,色々あって(経済的な問題ではなく,人間関係の問題で)途絶えて,行政受託に変わりました.)

 

子供たち

 今後更に経済格差が広がり,その影響を末端の子供はさらに受けるようになります.子供は環境にビハインドを抱えながらも,勉強して挽回していかなければいけません.

 

社会 

 子供の貧困問題を考えた時,それは沢山の要因が複雑に関わって起こっています.

・親の経済格差が子供の教育格差(養育費の格差)につながる(いわゆる貧困の連鎖)

・地域的な繋がりが薄れ,世帯が孤独になる

・共働き,ひとり親世帯が増えて,子供と接する機会が減る

 

 裕福な家庭も貧しい家庭も,子供は制度上ではなく社会的に平等に教育機会が与えられるべきです.国としては,幼稚園〜高校まで無償化し,大学も生活保護世帯は無償+給付型奨学金が与えられるような制度を整えました.市でも独自の奨学金を設けたり,東京都では受験費・塾費用の補助も行なったりしています.

 行政ができるのは,経済格差が教育格差に繋がらないように,平等に整えることだと思います.一人一人の子供の生活に寄り添い,時には居場所を提供し,時には勉強を教えることができるのは(家族ができないなら,やるのは行政ではなく)僕たち住民だと思います.行政と民間(住民)が噛み合ってこそ,子供の貧困問題への対策になります

 

 

ボランティアにできること

 社会全体で子供を育てる必要性は,地域的な繋がりが希薄になってきている今だからこそ感じます.そして子供を育てる支援には色々あり,ボランティアの活躍する場はあるはずです.

 

・居場所支援を行う

子供たちと寄り添えあえる人.子育て経験のあるお母さん,年齢の近い大学生など

 

・就業支援を行う

普段仕事をしている社会人の経験は役に立つ(相談相手になる)

 

・学習支援を行う

大学受験を経験している大学生,教育業界で働いている人は教えることができる

 

 このように学習支援ボランティアは,勉強を教えることだけが目的ではないと考えます.(以下は個人的な意見です)

 生徒のレベルや環境でやることは変わりますが,大まかな活動の目的は勉強を教えつつ,子供にとって大学でのサークルのような居場所を作っていくことだと思います.そういった居場所を作ることが結局は生徒のやる気(勉強に対するモチベ)につながるような気がします.雰囲気は,社員だけでなく参加するボランティア,生徒みんなで作り上げていきます.その居場所作りに関わる中で,自分の居場所にもなっていくと思います.

 だからこそですが,お金の問題は参加するボランティアも真剣に考えないといけないです.行政受託を受けているNPOはお金をどう使っているのか?いくら貰っているのか?など気にして,業務改善できるところはボランティアからも積極的に発信していくと良いと思います.

 今回のようなさいたま市の件は,子供が一番の被害者です.それに対して,「行政が悪い」「一般塾業界が悪い」などの責任のなすりつけあいをするのではなく,みんなそれぞれ出来ることは何か,どうしていかなければいけないか,を考えることが大切です.

 

 

最後に

 幅広い年代の方が入り混じり,そこにはお金という縛りもなく,純粋に子供の将来を支える空間があるのは,素敵なことだと思います.今後,そういった場所が,今回のような件でなくなることなく,どんどん広がっていくような社会が築けるといいなと思います.