精神的な障がいのある子の指導について思うこと

こんにちは。表題の通り,発達障害を持つ子に対する学習指導について思うことを述べていきたいと思います。

 

実際に仕事として精神的な障がいのある生徒を持ったことはないのですが,趣味として活動している学習支援ボランティアでは,小学生,中学生,高校生,大学生の各世代の精神的な障がいを持つ子の学習指導を行っています。指導では常に悩みがつきまとい,その子の将来に対する不安を意識しながらやっており,不完全燃焼な指導しかはっきり言って現状では出来ていません。

一方でネットで調べても「発達障害の生徒には具体的な指導法はなく,その人にあった指導をしなければいけない」としか書かれておらず,「じゃあどうすりゃいいんだ」と日々苦しみながら教える日々です。

 

ですが,そういった葛藤を伝えることで同様のことで悩んでいる本人・親・指導者の参考になるかと思い,この記事を残しておきたいと思います。

長文になるので,いくつか小出しにして記事を更新していきます。全部出したら,まとめの記事を出したいと思います。

 

 

不安障害

(詳しい病名は忘れてしまったのですが,)通常不安というものは誰しもが持っているもので,それを抱えながらも日常生活には影響がないのですが,先天的または外的な要因によって,精神的な不安で社会的な生活が侵されてしまうレベルの人の学習指導をしました。以下2人紹介します。

 

大学受験生

その子は以前学校,家庭の問題で精神疾患を起こしてしまい,学校を不登校・家にも帰れないという状態になり,当時は一人暮らしをしながら,高卒認定を取り,通信教育を受けながら大学受験をしようとしていました。

はじめて会う予定の日に,急に連絡が入り,「電車に乗ったのですが,不安で行けなくなったので休ませてください」とあり欠席しました。

そのときにはすでに何人かそういう生徒を見たことがあったので,精神的な病気を抱えているんだろうな…と思いました。

 

その後落ち着いて初めて対面したら見た目は普通の女の子でした。服装もオシャレでメイクもしていて,周囲の高校生よりは随分大人びて見えました。

過去自分に起きた出来事や,そこから病気で落ち込んでいた時に支えてくれた社会福祉士を自分も目指したいという話を聞き,これだけの思いを持っているのなら大丈夫!絶対良い社会福祉士になれるよ!と伝え,推薦に向けた小論文の作成の手伝いをしていました。

彼女なりに努力していたのでしょうが,基本的にコミュニケーションが取れる方ではないことや,勉強もあまり得意ではなかったので,小論文の書き方も全くわからず,僕や他の面倒見の良いボランティアに頼りすぎてしまうというのが難点でした。

 

いざ自分の進みたい道を決めてもそれを目指すためのやり方が分からず諦めてしまう…そいう生徒は,精神障害を抱えていると特に多くなってしまいます。なので,あえて突き放したりはせずに,ヒントを与えながら文章を書かせる練習を2ヶ月くらいさせて,本番に挑み,無事合格して今は大学生をしています。

ただ,もともと精神的な症状はまだ改善しきっているわけではないので,大学生活を4年間遅れるかが不安です…。連絡する手段もないので,今も楽しく大学生活を送っていることを願っています。

 

大学生

その子は,有名国立大学の生徒で,自分とはたまたま専門分野が被っていたことで指導にあたることになりました。はじめは,「不安障害がある」「すでに2回留年が決まっている」と連絡があり,勉強面以外に問題あるのか…と身構えていたのですが,実際に会うと,話し方も普通で,勉強もそれなりにできる男の子でした。

実際に指導をしていても初めの2ヶ月は全く問題なく進めていました。しかし,試験が近くなってくると問題が起きます。

 

精神的な不安で勉強に身が入らないので今日の指導を休ませてください。

 

と急に連絡が来て,そこからほぼ1ヶ月試験直前まで,授業も全く頭に入ってこない,課題も提出できない,という状態になってしまいます。本人は不安が襲ってきて,勉強が手につかなくなると言いました。自分自身はそういった経験はなかったので,一時的なものだろう・まあ大丈夫だろうと楽観視して,「とりあえず今ある試験を頑張ろう」と軽くアドバイスする程度でした。

しかし,多少の勉強では結果が出てこないのが,その大学の試験で…。それなりに課題をしっかりやるか,地頭が良くて要領よく乗り切るかできないと単位取れなかったわけです。

 

結局単位を1つも取れず 最初の試験を終えます。

 

試験が終わる頃には症状も随分と軽くなり,次頑張ろうという気になります。自分も,それじゃ今度はもっと管理して,課題は逐一見せて欲しいと伝え,丁寧に指導しました。

しかし,それが本人にとっては不服だったみたいで,「周りは卒なくこなしているのに,自分はここまでしてもらわないといけない」って自己嫌悪に陥って,また不安が襲ってきました。そのときは,ある程度課題の蓄積や勉強の蓄積があったおかげで,なんとか乗り切れたのですが,それでもフル単とはいかなかったです。

 

普通の生徒なら(言い方悪いと劣等生なら),勉強できないことを開き直っているので,手厚い指導に対して不満を感じないんですよね。しかし,今まで成績良かった生徒って,どこかで躓くとプライドが邪魔したり,劣ることを受け入れられなかったりします。その生徒がそういうタイプというわけではなかったのですが,できない自分を責めていたのだろうなと当時は思います。

 

そして,今年度に入るのですが,今年度はなるべく自分の力でやりたい,精神が安定しているときになるべく課題をやって勉強を進める,ということで取り組んでいます。また,普通の人に合わせるのではなく,遅れても良いから,目の前のことを1つ1つクリアしていくと目標を立てたみたいです。

 

その子にあったやり方で結果がついてくれたらいいなと思います。

 

続きは別の記事に書きます。