無料で勉強を教えることは難しい

予備校でお金をもらって勉強を教えていて,無料で勉強を教えていて,その両方やっている身として,最近「無料で勉強教えるの難しすぎない?w」と絶望しているので,その絶望感を今残しておこうと思います。

 

(なお心の中で絶望しているうちは,頑張らないといけないと思って頑張っているので,結果が絶望的なものではないかもしれないです。)

 

 

勉強以外に気をかける必要がある難しさ

 

 勉強だけをすれば良いという環境にない子がほとんどです。経済的な問題,精神障がいの問題,学校での問題,家庭での問題,などなど。指導する上で気に留めておかなくてはいけない事項がある人がそもそも多い傾向です。

 ボランティアしていない人向けに説明すると,塾講師とスクールカウンセラー両方の素養(専門的なものとまではいかないまでも)が必要になってくると思ってください。

 予備校で指導するときは,基本的に家庭の話はしませんし,学校の話はしません。勉強だけ気にかけていれば良いのですが,ボランティアの場合はそうはいきません。

 

 多い話として,経済的な問題で進路を悩んでいる生徒があります。高校生の場合,大学行くか就職するかで,奨学金を借りるか学費を払うかどうかの選択肢を迫られます。決して安くはないお金なので,特に兄弟姉妹がいてその長男長女の生徒は,「自分優先でお金をかけて良いのか」「働かなくて良いのか」って悩みます。そんな相談を毎年受けます。

 毎年受ける相談ならある程度対応できるようになるのですが,他にも毎年色々な環境の生徒を見るので,その度に勉強以外にも気を回す必要性を感じます。

 別にお金が欲しいわけではないですけど,無料でここまでやるのかと思うことも多いです。

周りのボランティア関係の人は,本当に好きでやっている人も多くてすごいなと思います。自分の場合は,結局ほっとけなくてやってしまう行動パターンなので,勉強以外に気を回すのが疲れる・・・というのが正直な思いです。かといって嫌いなら3年以上も続いていないと思うので,好きなんだろうとは思います。

 

 

長時間面倒を見ることができない難しさ

 

 塾や予備校なら,自分が出勤しない日も他の誰かはいますし,自分が指導しない他の科目は誰かが教えてくれるので,基本的に自分の指導する科目だけに集中することができますが,無料の場合それができません。

 

 週に1回3時間で複数科目指導するのは厳しく,はっきりいって足りないと感じることの方が多いです。このあたり,早めに受験を意識して,自分の頭で考えて勉強する生徒は心配していないのですが,上記の難しさで示した通り,そう単純じゃないのが難しいところです。そもそも勉強しないと志望校に受からないのに,無駄な勉強を重ねてしまったり,そもそも勉強のモチベをあまり上げられなかったりと。なので,不完全燃焼のまま,受験に突入してしまうことが大学受験を教える場合,多いなと感じます。

 

 この辺り,結局生徒次第なところがありますが,それだと,根本的な教育格差の解決にはつながらないので,もどかしさを感じます。原因は単純な人手不足と環境不足なので,今後これらが好転することを期待します。

 

 

おわり

 まとめると,予備校での勉強を教えることの難しさは,学問的な難しさのみなのですが,無料で勉強を教えることの難しさは,勉強環境から付随する難しさのような気がします。環境を良くしていくことが,まずスタートラインに立つための鍵。